RICE処置 (ケガをした時の応急処置法)
RICE(ライス)処置とは、外傷(打撲、捻挫、肉離れなど)の直後に行われる重要な急性期の応急処置法です。RICEはRest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの頭文字で構成されています。RICE処置を的確に行えば症状を最小限に抑えられます。早期復帰は受傷直後の適切なRICE処置にかかっているのです。
●Rest(安静)=痛みや腫れを悪化させない目的で行います。競技中であれば安全な場所に移動し、楽な姿勢で全身を安静にさせます。骨折や靭帯損傷の可能性がある場合は固定(添え木やテーピングなど)を行います。
●Icing(冷却)=痛み・腫れ・発痛物質の発生などを軽減させる目的で行います。アイスバック・氷のう・アイスノンなどを用いて、30分程度感覚が無くなる程度に冷やします。
●Compression(圧迫)=内出血や腫れを軽減させる目的で行います。患部を包帯やテーピングを用いて圧迫します。注意点は圧迫しすぎないこと。強すぎる圧迫は神経や血管に影響を及ぼし、手足の指先にしびれが出たり、肌の赤味が無くなったりする場合があります。
●Elevation(挙上)=腫れを抑える目的で行います。患部を心臓より高くします。足や膝の怪我であれば、布団などを下に入れると良いでしょう。睡眠時にも同様に挙上しましょう。
RICE処置のあとは必ず専門医の診察を受けましょう。
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