疲労骨折
疲労骨折とは「骨折」という名前から怪我のようなイメージではありますが、通常の負荷では骨折を起こさない程度の力が、同一部位に継続的に加わる(疾走やジャンプ)ことで、骨組織の結合を破壊し最終的に骨折となるものです。特に脛骨(すね)の骨折が多く、疲労骨折の約50%を占めます。その他に腰椎、中足骨(足の甲)、肋骨などもあります。
症状は患部の疼痛と加重痛で、初期の疲労骨折はX線写真では映らないため、疲労骨折が疑われる場合、症状の程度と経過を観察することが重要です。(因みに以前記載した「シンスプリント」は疲労骨折になる前の状態です)。難治性のものもあり、治るまでに時間がかかる場合もあります。スポーツは休止させた方が良いでしょう。
年間を通じて学生達を観察していると中学1年生、高校1年生が特に多く見られ、環境が変わり基礎体力中心の走り込みの時期に多く見られます。
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