肘内障(小児の肘の脱臼)
年少児、特に2~5歳くらいの幼児に多く、俗にいう肘や腕が抜けた状態です。手を急に引っ張ったり、捻ったりした時に起こり突然痛がって泣き出します。痛い方の腕はだらんと下がったままになり、全く手を使ったり動かしたりしません。外見上、腫れたり変形はなく、痛みの部位は漠然としており、はっきりしません。特に腕を上げる動作は嫌がり、ちょっとでも手を上げさせると痛がって泣きます。
これは肘の関節の親指側の橈骨(とうこつ)という骨の頭の部分が輪状靭帯という筋から外れかかった為に起こる病気(脱臼)です。
時間が経つと治りにくくなる事があるので、早急に整骨院の診察を受けてください。脱臼が治れば子供はすぐに上肢を動かすようになります。
予防としては、一度起すと繰り返しやすいので、急に手を引っ張ったりすることのないように気をつけましょう。学齢期になれば自然に起こりにくくなります。
この記事のURL : http://www.kato-seikotuin.jp/news/?p=246